dancyu 11月号「ごはん」の季節 掲載
dancyu 11月号「ごはん」の季節 掲載
- 2021年10月06日(水)
dancyu11月号「ごはん」の季節
「米選び、新時代」これを読めば、今のお米事情がわかります!
コシヒカリを「超える」目標を掲げて各県で進む新品種開発で、個性豊かなお米が店頭に並ぶようになり、消費者のお米選びが変化しているという特集記事の中で、お米マイスターが取材を受け、「結の蔵」が紹介されました。
品種開発が進む背景には、気候変動の米作りへの影響が大きく、白未熟粒・同割粒の発生、粒の充実不足を解決するために、2000年代の初め頃から高温に適応するための計画策定や、栽培技術による対応、高温に強い品種(高温耐性品種)の開発が始まりました。その成果が10年後に出始めて現在の新品種続々デビューにつながり、今後も各産地における高温への対策は続くと予想されています。
特に西日本では高温リスクに強いだけではなく、コシヒカリにも劣らない味の良さと高品質を誇る品種、「にこまる」「おいでまい」「きぬむすめ」「さがびより」などが次々に誕生し、西日本全体のクオリティーを底上げしました。温暖化が将来にわたって続くこれからのお米選びには、良質米比率も大切な基準となります。
令和5年産からは農林水産省による新しいJAS基準「スマート・オコメ・チェーン」によって、お米の品質をデータ化したり、生産~販売で情報を共有する取り組みが始まります。データ活用により、消費者にとって分かりやすく、より安心できるお米選びが進むことを期待しています。