お米の知識

おすしの歴史

2011年11月09日

起源は「発酵」

おすしは、もともとは魚の保存法のひとつでした。米など穀類の中に塩味の魚を漬け込み発酵させ、数ヵ月後、魚だけ食べて米は捨てられました。

これが「馴れずし」の原型で日本のおすしの起源といわれています。
その後発酵時間を短縮し魚は半生でごはんも一緒に食べられる「生成ずし」へと変化しました。

お酢が造られ「早ずし」へ

各地でお酢が製造され始めた江戸時代からは、短時間で酸っぱさを出す「早ずし」が主流になってきます。

手早くしかもごはんもおいしく食べられるとあって、日本各地の特産物と結びつき、現代に近いおすしの形が誕生しました。
そして、屋台が軒を連ねる江戸では「握りずし」が登場し庶民に大変親しまれました。

明治時代以降、製氷や流通などの生鮮魚介を扱う環境も格段によくなり全国へと広がっていったのです。

世界の「SUSHI」へ

おすしが高嶺の花の時代もありましたが、現在では回転ずしや廉価な持ち帰り用すしなど多様化し、気軽に食べられる庶民的な日本の食文化として定着しています。

国際的なスシ・ブームもおこり世界の「SUSHI」として急速に広がりをみせました。
既成概念にとらわれない創作ずしが世界各地で展開され、世界に誇る日本食となっています。

旬のすしダネ

【春】 アオヤギ・イイダコ・イサキ・カツオ・サワラ・生ウニ・ハマグリ・ホタルイカ・マダイ

【夏】 アワビ・ウナギ・カンパチ・キハダ・クロダイ・シマアジ・スズキ・ヒラマサ・メカジキ

【秋】 アナゴ・イクラ・カマス・コハダ・クルマエビ・クロソイ・サバ・サンマ・メバチマグロ

【冬】 キンメダイ・クロマグロ・サケ・シラウオ・タコ・ヒラメ・マス・ミルガイ・ワカサギ

※地域によって旬の時期は異なります。

農産物も旬のものを選びましょう!

「旬」の農産物は、もっとも適した時期に無理なく作られるので、余分な手間や燃料などを必要としません。
味もよく、栄養もたっぷりで、体にも環境にもやさしい食事が実現できます。