お米マイスターの活動

能登米生産者大会 基調講演

2012年12月01日

2011年6月に石川県七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、中能登町、穴水町、能登町に広がる「能登の里山里海」が、新潟県佐渡市の「トキと共生する佐渡の里山」とともに、国内発の「世界農業遺産(GIAHS)」に認定されました。
伝統的な農林漁法と土地利用(はざ干し・海女漁)、多様な生物資源、すぐれた里山景観(千枚田・茅葺)、伝統的な技術(揚げ浜式製塩法・輪島塗)、文化・祭礼(キリコ祭り・あえのこと)、里山里海の利用保全活動(棚田オーナー制度・キリコの担ぎ手)などが推進されていることが評価されたものです。

世界農業遺産の認定を契機に「環境と調和した米づくり」を生産者・関係団体が一体となって推進することになり、この大会が開催され、そこで講演をさせていただきました。

テーマ: 世界農業遺産を地域農業に活かす

日  時: 平成24年12月1日(土) 10時~12時30分

会 場: 輪島市文化会館 大ホール

主  催: 能登米振興協議会

共  催: 「能登の里山里海」世界農業遺産活用実行委員会 能登米生産者大会

参加者: 能登地区の稲作農家、関係機関・団体の職員 約1,000名

消費者が求めるお米とは (基調講演)

来賓では知事、市長が挨拶され、会場は1060名もの方が集まりました。

高性能で大画面なプロジェクターで助かりました。

 こだわりのお米を選ぶポイント

食生活の変化、お米・ごはんの美味しさ、こだわり米、他の産地の取組みなど説明しました。

世界農業遺産(生物多様性の取組み)の次は、冬みずたんぼを増やし「ラムサール条約登録地」になっていいただけけるようご提案しました。

パネルディスカッション

【世界農業遺産(ジアス)】
地域固有の資源を「世界の宝」として評価し、それらを育み保全してきた地域を認定し、未来へつなぐ取組みを推進する、国連食糧農業機関(FAO)のプロジェクト

世界農業遺産の認定が地域農業の元気をつくる

【コーディネーター】
大日本農会副会長、前東京農業大学長・名誉教授 進土五十八

【パネリスト】
佐渡市農林水産課長 渡部竜五
フードアナリスト 雅珠香
農事組合法人カブトファーム 高尾智之
能登米振興協議会幹事長(JA能登わかば常務理事) 坂本秀一

能登米宣言

「能登はやさしや土までも」先人に学び、新たな価値の創造を目指して、能登米宣言をされました。(能登米5か条、能登米7策)

あぜのきらめき(輪島・白米千枚田)

前日に輪島に到着し、夜の白米千米田へ。以前来たときの千枚田の風景とはまるで別世界でした。
約20,000個の(太陽光で発電されるLEDライト)イルミネーションを見せてもらいました。

最大の太陽光発電LEDのディスプレイとしてギネス世界記録に認定されたそうです。

輪島・千枚田 あぜのきらめき

工場の前の畑から収穫したワイン専用葡萄品種の本格生ワイン(能登ワイン)

講演後、能登のワインのワイナリーに連れて行ってもらい見学。

北前船(北前船型弁財船) 能登空港

17世紀前半から明治時代中ごろにかけて、北海道、日本海、瀬戸内海から大阪へと陸上輸送が発達していない時代に海上輸送をで経済を支えた船です。
輪島市など半島の外浦は耕地など少なく貧困なため外に糧を求めざるを得ず、多くの北前船の船主、船員を輩出されていたようです。
【三徳丸】700石(105トン)積載で全長28.5m幅7m

能登空港は、奥能登農林事務所(奥能登行政センター)が併設され、到着ゲートを出てすぐエレベーターに乗ると事務所。すぐ挨拶に伺えました。

クリスマースシーズン(羽田空港)

羽田空港到着。空港もクリスマスシーズンですね。

 

能登米宣言で取り組まれたお米は、26年産から本格的始動の予定です。
ぜひまた、輪島に訪問し、そのお米を多くの皆様にご案内できるよう、今後も産地と連携をとりたいと思っています。