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稲作発祥地(菜畑遺跡)
2010年12月15日
稲作の発祥地、佐賀県唐津市の菜畑遺跡(末盧館)へ行ってきました。
末盧とは、中国の三国時代の史書、魏志倭人伝の中に有名な卑弥呼のいる邪馬台国へ至る「クニ」の一つとして、末盧国が記述されています。
昭和55年、56年に調査が行われ、日本最古の稲作の「ムラ」が発見された菜畑遺跡は、今らから2500~2600年前の縄文時代晩期に大陸から伝えられた稲作を日本で初めて行いました。
遺跡からは、これを証明する多数の炭化した米、稲穂を摘み取る石包丁・木のクワ・エブリなどとともに小区画(20~30㎡)の水田跡も発見されました。
炭化米
長さ4.57m/m、幅2.65m(国史跡:菜畑遺跡)
この焼けて黒こげになったお米が日本で最も古いお米です。【炭化米:長さ4.57m/m、幅2.65m/m】
今から2600年前の縄文時代晩期(BC.600)のもので、日本のお米の直接の原種と言えます。
復元水田(縄文時代)
集落のレプリカ
農具の出土品
日本最古の農具
[右下] クワ [右上] エブリ(代かき後の水田を平らにならす道具
[左下] 諸手鍬(両側に刃をもった木製のクワ) [中央] 竪杵(たてきね)
日本最古の石包丁
菜畑遺跡 竪穴式住居ジオラマ
今からおよそ2,600年前(縄文時代晩期)の日本最古の稲作のムラの竪穴式住居を再現したもの。
日本農業の原点
水稲だけでなく、アワ、ソバ大豆、麦などの五穀をはじめ、メロン、ゴボウ、栗、桃などの果実・根菜も栽培されていました。
平成元年には家畜としてのブタも飼育していた真実が確認されました。
史跡 菜畑遺跡(なばたけいせき)佐賀県
昭和55・56年に唐津市教育委員会によって発掘調査が実施された。発掘調査の結果、住居跡・土壙墓・甕棺墓・水田跡・井堰・貝塚が検出され、縄文時代前期から弥生時代中期にかけての遺跡であることが確認された。
水田跡は 畦畔や矢板列によって区画されており、縄文時代晩期から弥生時代中期にかけて数期にわたる変遷が明らかになった。最下層の水田跡からは、炭化した米や木製 農具とともに縄文時代晩期後半の土器が出土し、現在確認できる日本最古の水田跡として注目を集めるところとなった。
遺物は多数の土器の他に、石器、木製農耕具、漁具、容器、装身具等があり、また自然遺物も多く出土している。現在、遺跡は保存整備により竪穴住居や水田が復元され、資料館「末盧館」も建設されている。(佐賀県HPより)