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お米を使ったあれこれ(ベトナムに学ぶ)
2012年01月30日
1976年、給食にもごはん食が出るようになり、それから35年。
子どもたちがごはんを食べるチャンスが増えたにもかかわらず、家庭での米の消費量はなかなか右肩上がりとはいきませんが、お米を利用した食品は増えました。
昔からあった米の利用 古くは・・・
お正月と言えば餅。餅がなければ正月がこない。年末のボーナスは餅代と呼ばれていたくらいです。
米の保存食として優れている以上に食べたらおいしい食品です。
日本人が大好きなので、真空パックの餅が売り出され、正月にしか食べられなかった餅も、現在では1年中食べられます。
お酒は、『魏志倭人伝』に出てくる話が日本酒の起源であるのなら、3世紀から飲みはじめられたということになります。
日本国中で飲まれるのはさることながら、世界中に広まり、ことにフランスでは“ライスワイン”として親しまれるまでになりました。
※日本酒の年間消費量は約7億1800万リットル。【新潟県 消費量第1位】
お菓子なら「せんべい」が歴史上では古く、いろいろと形を変えつつ、子どもから大人まで好かれています。
食べ物以外にも
米のねばねばした性質を利用した糊です。
「米糊」といって集成材や建具、障子を貼るのに使われます。化学糊と違ってシックハウスの心配がありません。
外国で使われている食品や新しい食品は?
ベトナムではフォー(米粉で作られた平たい細うどん)、生春巻きの皮が有名な料理として知られています。
ビーフンは野菜や肉と一緒に炒めて食べる麺類ですが、台湾などでたくさん食べられています。
米をはじめ米の加工品はアジアでよく食べられているのが分かります。
日本で注目を浴びている「米粉」
米を粉にしたもので、小麦粉に変わるものとして売られています。
てんぷらの衣やホワイトソースを作るときに小麦粉のようにだまが出来ないので、新米ママからベテラン主婦まで喜ばれています。
この米粉を使ったパンやお菓子は、小麦粉アレルギーの子どもを持つお母さんからの支持を得て、たくさん商品が出来るようになりました。
お料理新聞:2011年11月号 より抜粋
今こそ、ベトナムの米食文化を学ぶ
日本は、食料自給率、高齢化、担い手不足、米消費減少など、課題が山積しています。稲作はお米を作るだけでなく、生産活動を通じ、国土保全、水源のかん養、生き物を育む、景観、文化の継承など多面的な機能があり、農地、森林、海域は密接につながっています。
稲作(循環型農業)を次の世代へと受け継いでいくためにも、消費の面でも新たな試みが必要になってきます。
お米を中心とした食文化のベトナムから学び、日本に合った新たな「あれこれ」を作りだし、消費・生産量が増え、持続可能な農業にしていかなければなりませんね。