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ササニシキを求め「宮城へ」
2013年03月12日
企業のキャンペーンのコンセプトに合ったお米を求め、宮城のササニシキ生産者グループ、JAの方に話を伺いに行きました。
ササニシキの歴史は古く、昭和38年に栽培が始まり、当時は病気に強く、収量も多いお米でしたが、平成5年の冷害被害で作付面積は急激に減少してしまい、今では高い生産技術が要求され年々減少している希少なお米となってしまいました。
ただ、今でもあっさりと上品な味わいに、根強いファンも多く、産地では「ササニシキ復活プロジェクト」が展開しています。
ササニシキ生産者から取組みの説明(JAみやぎ登米)
急な訪問にもかかわらず、皆様集まっていただき感謝です。
圃場へ
西部が丘陸地帯、東北部が山間地帯で、その間は広大で平坦肥沃な登米耕土を形成、県内有数の穀倉地帯となっており、宮城米「ササニシキ、ひとめぼれ」の主産地として有名な地域です。
冬みずたんぼ(ラムサール条約登録地)
ラムサール条約に指定登録された、伊豆沼・内沼は、ガンやハクチョウなどの多くの渡り鳥が訪れます。
「冬みずたんぼ」を日本中に広めたいですね。
【ラムサール条約】
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約
東日本大震災の復旧が続いている
右手奥の方向にある、石巻市、東松山市では大変な被害を受け、地元のみなさんから報道では知りえない現実も伺いました。
被災地支援には、いろいろありますが、被災地やその周辺地域で生産・製造されている農林水産物、加工食品といった食品を積極的に消費する取組で応援することもできます!
豊里町有機肥料センター
登米では、仙台牛、はさま牛、石越牛の畜産も盛んで、堆肥は農業に利用され循環型農業に取り組まれている。
湯気が出ているのは発酵している証
環境保全米
平成15年から、赤とんぼが乱舞する環境復活をめざし、耕畜連携による「環境保全米」運動に取り組まれている。
当初の作付面積は、全体1割程度でしたが、生産者、JAとの連携で翌年には全体の6割まで拡大。現在では、9割を超える面積で取り組まれている。
確かに、他の産地と比べ、短期間で「環境保全米」の普及の高さはトップクラスと思います。それには生産者、JAなど、何度も話し合いなど繰り返し、信頼関係が構築されているからと思います。
稲作の場合は、「水」、「専門性」などはじめ地域との連携が不可欠です。そのため、個人ではなく、集落営農、地域が活性化できるような産地を今後も推進していきます。