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ちゅらひかり を求めて「沖縄」へ
2011年11月17日
稲作は、北海道から九州までをを思い浮かべる方も多いと思いますが、ここ沖縄でも米が作られ、日本一の早場米(ひとめぼれ)として流通されています。早いだけのお米ではなく、きっと美味しいお米があるに違いないと思い、沖縄の米づくりを探ってきました。
沖縄では、温暖な気候を利用して2期作で栽培され、生産地が一部の地域に集中しています。
米の生産地は一部地域に集中しており、石垣が全体の55%を占め、次いで伊平屋、金武、与那国、竹富、伊是名、恩納村、名護となっており、作付品種の約9割がひとめぼれです。(沖縄でも作付面積、収穫量、農家戸数は年々減少傾向)
今年から、「ちゅらひかり」の栽培が始まりましたが、1期作目は残念なことに台風などの影響ですべて規格外となってしまいほとんど流通されませんでした。しかし、2期作目で、初めて台風の被害が無く、生産者も驚くほど順調に生育されていました。
稲作の栽培ごよみ(沖縄県)
- 1期作: 播種 2月 ・ 田植 3月 ・ 収穫6月下旬~ ※超早場米(播種1月・収穫5月下旬~)
- 2期作: 播種7月 ・ 田植 8月 ・ 収穫11月上旬~
【2期作】 同一の耕地に同じ作物を年2回栽培すること(主に稲作)
【2毛作】 1年間に米と麦、米と大豆というように、2種類の異なった作物を同一の耕地に栽培し収穫すること
伊平屋島
最寄りの駅に朝5時に行き、リムジンバスで羽田空港に向かい、沖縄へ。島に到着したのは午後4時半でした。(11時間)
伊平屋島は、沖縄県の最北端に位置し、人口約1300人、歴史も古く、なっといっても雄大な自然に恵まれた島で稲作もさかんです。
(てるしの米)
高速道路でも沖縄風屋根
沖縄空港からレンタカーを借り、沖縄自動車道を名護方面へ北上。(約2時間)
途中で寄った中城パーキングエリアの駐車場の一部が、強い日差しを避ける為に、沖縄風の屋根が設置されてました。
羽田空港出発前、携帯電話を置き忘れてしまい、公衆電話を探すのは一苦労でした。
(羽田空港で見つかり安心しました)
運天港からフェリーで
「フェリーいへや」は、2便運航で所要時間は、1時間20分
2期作(ちゅらひかり、ひとめぼれ)
主な品種は「ひとめぼれ」で、台風の被害が多い沖縄では、いもち病や稲の倒伏が課題です。
稲の背丈が短い(ちゅらひかり)
コシヒカリの丈は100cm程度はありますが、「ちゅらひかり」は短かったです。
台風で収量が落ちることもしばしば、収量が半分になることも。
ライスセンター
奥の施設は、サトウキビの精製糖工場。手前がライスセンター
※ライスセンターとカントリーエレベーターの違いは、籾の貯蔵施設があるかないかです。
ライスセンター内部
収穫した籾が集められ、乾燥、籾摺り、選別をして玄米になります。
サトウキビ
暴風で横に曲がってもそこから真っ直ぐに伸びるそうです。風に強いサトウキビやパイナップルは沖縄の重要な農産物です。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる景勝の地(米崎海岸)
かつて伊平屋島と野甫島は渡し船でわたるしか手段がありませんでした。近くに見えても、海が荒れた日には渡ることができませんでしたが、昭和53年に架橋されました。
石を積んだ石垣塀(ホテル近くの集落)
台風で電柱が倒れることはあっても、石垣の石は崩れないそうです。先人の知恵ですね。
宿泊したホテルが小学校の近くだったこともあり、子どもが大勢通学してました。
少子化といわれている時代ですが、この島では1家族あたり子供が3~4人もいるそうです。
子どもたちの元気な様子を見ていると、島全体が明るくなったような気がしました。
先人から受け継いだ伝統を守りながら、新しいものを取り入れ、より良いかたちで子供たちの世代へと引き継いでいかなくてはなりません。
沖縄の稲作
農産物の中では生産量も全国的な知名度も残念ながら低いですが、何百年前から現在に至るまで続けてきたた歴史があり、それを支えてきたのは米文化(農家)であります。これからも次の世代へ伝えるためにも、産地は工夫や努力を重ねています。
少しでも多くの方に沖縄のお米の魅力を、伝えられるよう応援をしていきます!