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有機栽培米の生育確認「山形へ」
2011年09月06日
山形県の北西部、日本海側に面して広がる庄内平野は、東京ドーム約8,500個分の面積をもつ全国有数の穀倉地帯。
美しい山や川に恵まれた自然の宝庫で、日本海へと注ぐ最上川の豊かな水量、昼夜の気温差などおいしい米づくりに欠かせない条件がそろっています。
つや姫(有機栽培)
山形を代表する品種には「はえぬき」や「つや姫」がありますが、今回は新品種の「つや姫」の生育状況を確認してきました。
この地域では合鴨農法を取り入れているところが多かったです。
庄内平野を見渡せるところへ
石、土の道で左右からは草が生い茂り、道なき道を進んでいきました。
庄内平野(山形県)
遠くに日本海も見えます。きれいに区切られた水田は、昭和44年以降に整備されました。田んぼ1枚の広さは約30アール(通常10アール)現在は減反政策により30%近くが大豆、野菜など転作しています。
草刈りの真っ最中
朝から丁寧に草刈りをされてました。
黄金色の田んぼはもうすぐ収穫を迎える「はえぬき」や「ひとめぼれ」です。
生育状況(9/6現在)
つや姫は収穫時期が遅い品種なので、まだ稲が青い状態。
10月上旬ころから収穫が始まり、その後乾燥・検査などを経て入荷となります。
つや姫
全国からの注目も高く、すでに3県(山形・宮城・大分)のほか、全国32府県で試験栽培され、今年度中に奨励品種への指定を目指している県もあるようです。
ブランド、美味しさ追究するため、厳しい栽培基準、出荷基準も設定されています。
【栽培基準】
栽培地を限定、県知事が認定した生産者のみ(3ha以上)、・有機栽培と特別栽培に限定
【出荷基準】
玄米タンパク質含有率 6.4%以下
山形で育成された「亀の尾」の血を引き継いだお米で、その名のとおり炊きあがりの白さと“ツヤ”が特徴です。
特にごはんの旨味成分(アミノ酸)の中のアスパラギン酸、グルタミン酸が多いことや、登熟期が高温でも被害が少ない(高温耐性)です。
今後も山形県は種子の育成者権、許諾契約なども視野に入れ、他県との連携したブランド構築に力を注がれるそうです。
食味、品質も良く、高温、倒伏にも強い「つや姫」は今後期待できる品種です。