月刊「食糧ジャーナル」3月号
- 2007年3月20日
福島米 販売レポート
現在の米づくりは、密植を行いたくさんの米を穣るという農法が主流。しかし、たくさんの米を収穫しても、米価は下がる一方にある。
会津地方には、江戸時代末に書かれた農業技術書「会津農書」がある。そこには、冬場、田んぼに水をいれることを勧めている。有機質の多い水を田に入れて、水棲生物や微生物を育み、環境をよくして良食味米を穣る。これに、稲が丈夫に育つ疎植などを組み合わせる。
良食味米作りの環境が整っている福島県では、このような昔ながらの環境再生型の農法で高品質・良食味米を生産してほしい。(掲載記事より抜粋)
【会津農書】
与瀬次右衛門が著した江戸時代の農書。
「冬水をかけよ岡田へごみ(有機質)たまり、土もくさり(分解や発酵)て能事そこかし」