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江戸から伝わる棚田「佐賀県」へ
2010年12月15日
稲作発祥地の菜畑遺跡を後にし、江戸期から伝わる棚田へ行きました。
唐津市の歴史は古く、古代「唐」とは朝鮮や中国の呼び名で、唐へ渡る港というのが地名の由来だそうです。
大陸への最短海上路線をかかえる港として古くから交流の門徒になっていた地域です。
大平の棚田
すぐ隣が、蕨野の棚田で八幡岳に広がる大きな棚田地帯です。
蕨野の棚田(日本の棚田百選認定) 約40ha、1,050枚
八幡岳の山麓に広がる棚田は、江戸期から伝統的な技法で石を積み、千枚もの田を築いてきた苦労の結晶です。
今も地元の農家の手で美しく雄大な石垣の景観が守られています。
この地に人が住みついたのは、戦国時代といわれ、棚田開墾は江戸時代末期から盛んとなり、明治初期に旧溜が築造され、新溜が昭和19年に築造されると、灌漑用水の確保と相俟って棚田地域は、急速に拡大していったそうです。
ピラミッドのような棚田
開墾時に出土した玄武岩と砂岩の円礫で堅固に石積みされており、石の大きさは、大きいもので表面 縦横1.0m以上で、石積の高さは3~8mが多いです。
日本一の高石積み(8.5メートル)
国の重要文化的景観にも選定されています。
命がけの農作業
足がすくんでしまい途中までしか行けませんでした。
唐津には、この他にも「日本の棚田百選」に認定されている浜野浦の棚田、大浦の棚田があり、ここも息をのむ美しい田んぼで、愛情のこもった美味しいお米がつくられています。