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北海道米「ふっくりんこ」生育確認
2012年09月05日
先日の九州訪問から一転、今度は北の大地「北海道」へと向かいました。
羽田空港を出発するときよりも北海道の方が暑い…。
スーパーカムイからの田園風景(9/4)
北海道はすでに登熟期を迎え、車窓から見る限りほとんどが黄金色になっていました。
先日訪問した九州は、出穂期で緑一面だったので、逆転しているような光景に驚きました。
品種・品質ごとに細かに分類できる貯蔵タンク
通常、貯蔵タンクは品種や栽培方法ごとに分けてありますが、ここではさらに品質ごとに細かく区分されて貯蔵されています。
最新の籾摺り機
施設の増設に伴い導入された、最新型の籾摺り機。
まだ一度も動かしていない新品です。
最新の玄米選別機
こちらも最新の玄米選別機。値段もびっくりするような価格が3台も。
いたるところに品質へのこだわりが見受けられました。
奥には、今まで使っていた大型の選別機も。品質を維持するには、掃除も大切です。
新設した玄米低温倉庫
竣工式の次の日、できたばかりの倉庫に入れさせていただきました。今まで見たこともない大きさの低温倉庫。
これだけの広さで仕切りや柱が一本も無いのには驚きました。
初めて見る 大区画圃場(5町5反)
2町(2ha)×3枚の田んぼから5反減らして5町5反(5.5ha)の田んぼ。東京ドームの約1.2倍くらいの広さなんですよ。広いですよね。
田んぼは、段差があると水を張ったときに水深が場所によって変わってしまうので、生育ムラなどが出てしまいます。
これだけの広さをどうやって平らにしているのか聞いてみたところ、レーザーで段差を読み取り、トラクターが走りながら自動で調整していくレーザー均平機という装置を用いて平らにならしていくそうです。
農道ターン方式の刈取り
通常のほ場は、農道との段差が大きくコンバインでの乗り入れは特定の場所からしかできません。
刈り取りも田んぼの中をぐるりとまわりながら刈り取っていきます。
このほ場は農道との段差が低くどこからでも入ることができるので、農道から反対側の農道まで直線で刈り取り、農道でコンバインに貯まったモミを下ろしてUターンする方式です。
作業を効率良くおこなえるような圃場整備やラジコンボートを使った除草など、大規模でコストを抑えた生産をされてました。
今後、外国米との競争の中、作業効率(コスト)、収量(面積拡大)、調整(品質アップ)が課題となり、このような取り組みも参考にしていかなければならないと思います。
ふっくりんこ圃場(9/4現在)
ふっくりんこの収穫(今年は10月上・中旬)は、他の品種よりも遅く、葉はまだ緑色でした。
例年と比べると、気温の高い日や雨も多く、日照時間は平年並みで、とても良い状態で生育していました。
収穫後、最新型の施設で乾燥、モミむき、選別され、高品質に仕上げた新米が入荷してきます!