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「つや姫」を求め、再び山形へ
2011年09月14日
前回の訪問で「つや姫」の素晴らしさを実感し、特徴や栽培方法、誕生の背景などより詳しく確認するため、もう一度山形へ行ってきました。
早生、中生、晩生の品種で葉色が緑から黄色
2年前には試験栽培で一部しか栽培されていませんでしたが、昨年から本格的に販売が始まりました。
来年はさらに作付面積が拡大するそうです。つや姫(山形97号)晩生
飛行機から見た外の様子
当日は大雨や雷雲の影響でなかなか庄内空港におりられず、状況が悪ければ新潟空港に着陸するところでした。
上空で20分ほど旋回したのち、なんとか庄内空港に降りることが出来ました。
山形県農業総合研究センター 水田農業試験場
つや姫が誕生するまでの道のり、今後のつや姫について伺うことができました。
明治時代に庄内町(旧余目町)で阿部亀治氏が育成した水稲品種「亀の尾」は、品種改良の交配親として盛んに用いられ、その良食味性が「コシヒカリ」や、山形の主力品種「はえぬき」に引き継がれています。
しかし、全国的に「コシヒカリ」の作付けが拡大していく中で、生産者からさらなる極良食味系統の開発が求められました。
そこで、平成10年から「つや姫(山形97号)」を育成し、10万分の1の確率で選抜された「つや姫」は、「亀の尾」の良食味性を引き継いで誕生しました。
オートアナライザー(山形県農業総合研究センター)
精米粉のでんふんのヨード・ヨードカリによる呈色により、アミロース含有率を測定する機器です。
アミロースが低いと、ごはんがモチモチします。
固体溶解サンプラー→秤量(しょうりょう)ポンプ→分析カートリッジ(透析)→ヒーティングバス(糊化 85℃)→比色計→記録・データ処理
DNA検査(イネの葉)
つや姫の誕生まで10年以上の年月がかかっていますが、今でもさらなる美味しい「つや姫」を求め研究が続いています。
DNA検査器
DNAがバーコードのような模様で表示されます。品種改良は、地道な交配と選抜の繰り返しです。そこに最先端の機械が加わることで、目的とする性質を持った稲の選抜が容易になりました。
エコ有機センター
堆肥づくりのための施設があり、農薬・化学肥料の削減だけでなく環境にやさしい土づくりにも力を入れています。
奥の方では湯気が出て、発酵しています。特殊な技術で室内はほとんど匂いがありませんでした。
堆肥は約1ヶ月で完成し、現在は年間2000トンを生産、多くの生産者が利用するようになりました。
有機肥料の袋詰め(1トン袋も)
「ハイパー有機GT」 GTの意味を伺うと、牛(GYU)、豚(TON)の頭文字だそうです。
このほかにも、ハイパー有機Kがあり、それは鶏(KEI)でした。
給食特区に認定 (構造改革特区 小泉政権)
児童福祉法では、保育園への給食の外部搬入が認められておらず、国の規制緩和を図る「構造改革特区」の認定で、保育園の給食の搬入が認められるようになりました。
ここでは可能な限り町内産の農産物を使った給食を提供しています。
町内産農産物の供給率(H15)
米 100% 大豆加工品 99.9% 野菜 48.9%
地産地消の給食
産地の調査に来ていた東洋大学社会学部の学生と一緒に給食を食べました。
給食の時間に、校内放送で「○○さんが作った野菜です。」といった生産者の紹介があり、この放送を聞くと食材に愛着がわき、食べ残しも減ったそうです。
今日の献立(パン食の日) 米飯(ごはん)は週4回
私の給食時代は耐久性の面からアルミ(アルマイト)製の器から、合成樹脂のプレートになっていましたが、今は磁器のお皿。
最初は割ってしまう事も多かったそうですが、慣れてきて今ではほとんど割れていないそうです。
この日は残念なことにパン食でした。これで1食250円。器がキレイで美味しそうですね。
お米通販ショップ(つや姫 特別栽培)
山形の中でも厳選したこの地域の「つや姫」を今年から取扱うことに致しました。
ぜひこだわりの「つや姫」をご賞味ください。