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「お米品種」作付割合 令和2年産
2021年10月19日
令和2年産うるち米の品種別作付動向が公表されました。国内で主食用として作付されているお米は約285品種あり、その中でコシヒカリの栽培面積は最も多く、令和2年産もコシヒカリが全体の33.7%を占めましたが、作付割合は前年産より減少しました。
上位8品種の順位変動はありませんでしたが、「きぬむすめ」が昨年11位から9位にランクインし、中国地方を中心に西日本向きの良食味米品種として作付が拡大中です。上位10品種だけで、全体の7割以上を占めています。
(単位:%)
順位 | 品種名 | 作付割合 | 主要産地 |
1 | コシヒカリ | 33.7 | 新潟、茨城、栃木 |
2 | ひとめぼれ | 9.1 | 宮城、岩手、福島 |
3 | ヒノヒカリ | 8.3 | 熊本、大分、鹿児島 |
4 | あきたこまち | 6.8 | 秋田、茨城、岩手 |
5 | ななつぼし | 3.4 | 北海道 |
6 | はえぬき | 2.8 | 山形 |
7 | まっしぐら | 2.5 | 青森 |
8 | キヌヒカリ | 1.9 | 滋賀、兵庫、京都 |
9 | きぬむすめ | 1.6 | 島根、岡山、鳥取 |
10 | ゆめぴりか | 1.6 | 北海道 |
※令和2年産うるち米(醸造用米、もち米を除く)の品種別作付割合 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構調べ
1位 コシヒカリ
昭和31年(1956年)品種登録 ≪農林22号×農林1号≫
コシヒカリといえば新潟県が有名ですが、新潟県で交配し、福井県で育成された品種です。コシヒカリが東日本と西日本それぞれで作られていた品種を先祖に持つことにあります。コシヒカリは、かつて東日本で最も美味しいとされていた「陸羽132 号」と、西日本で美味しいとされていた「朝日」の血統で、農林22号と農林1号を掛け合わせて誕生。栽培地域と美味しさ両面で、西と東の良いとこ ろを受け継いでいるため、全国で作られるようになったのです。
2位 ひとめぼれ
平成4年(1992年)品種登録 ≪コシヒカリ×初星≫
2021年にデビュー30周年を迎えた宮城の主要品種。耐冷性に優れ、良食味であることから東北地方を中心に作付されています。
3位 ヒノヒカリ
平成2年(1990年)品種登録 ≪黄金晴×コシヒカリ≫
宮崎県で誕生した九州地域を代表するブランド米で、中国・四国、近畿地方を中心に作付されています。