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新品種を求めて「高知へ」
2011年10月19日
坂本竜馬でも有名な高知県で、弥生時代に開田され、古くから米づくりがおこなわれてきた棚田へ行ってきました。
歴史のある美しい棚田風景
ここは高い山々に囲まれた盆地で傾斜が多いため、田んぼの約九割が棚田です。
豊かな自然に囲まれた風景は心がなごみます。県外からの写真愛好家が大勢やってくるそうです。
山を抜ける(特急南風号)
土佐竜馬空港を出て、電車で目的地へ。いくつものトンネルをくぐっていきます。
大杉駅(土讃線)
車掌さんに切符を渡し、大杉駅へ到着。
駅の南方にある、特別天然記念物に指定されている大杉から命名。日本一の大杉として名高い「杉の大杉」は推定樹齢3000年です。
ここからタクシーで早明浦ダムから流れる吉野川沿いを通り、現地へ向かいます。
新品種「にこまる」の生育確認(土佐天空の郷)
ここでは「ヒノヒカリ」と「にこまる」が栽培されています。
「にこまる」は高温耐性品種で、近年の気温の上昇による被害が少ないお米として期待されています。
高い山に囲まれ、霧が多く昼夜の寒暖差も大きいため、じっくりと旨みが凝縮されていきます。大粒でしっかり実がつまっていて、もうじき収穫を迎えるようです。
収穫 稲刈り
稲は黄金に色づき、収穫の真っ最中でした。道は狭く、コンバインは車幅ギリギリでした。すごい技術です。
昔ながらの「稲木がけ」天日乾燥
収穫された稲は昔ながらの稲木がけでゆっくり天日乾燥させます。
棚田米は手間暇がかかり、愛情いっぱいに育っています。
生産者同士の生育確認
ここでは、生産者同士でそれぞれの水田を回り、生育具合や施肥量などの意見を交わし合うという取り組みがおこなわれています。
お互いに切磋琢磨することで全体的な品質をアップさせているそうです。収穫後も今まで見てきた産地の中でも、こういった取り組みをおこなっているところは初めてです。
神秘的なパワーを感じる小川
山々から湧き出た水が川となり、棚田にも注がれています。きれい過ぎる水が心と体を清めてくれました。
美しい農村風景を次世代に
多面的な機能を持ち、大自然、生き物と人とが共生しているような場所は希少で、これからずーっと先の子どもたちにも伝えていかなければなりませんね。