筑波大学付属坂戸高等学校「お米セミナー」
米の多様性と日本の農業や消費者に関する課題
筑波大学付属坂戸高等学校「お米セミナー」
- 2019年10月26日(土)14:30~17:30
- 結の蔵
- 筑波大学付属坂戸高等学校2年生(12名)
11月にASEAN諸国の高校生が来日する際に、お米をテーマに生産から消費までの現状を報告し、アジアの農業について考える活動を計画されているため、米屋の立場から、お米にまつわる知識を多角的な視点からお話をしました。
お米マイスターの取り組みでは、幼稚園や小学校で子供たちへの食育授業をはじめ、長粒米プロジェクト、留学生(国際大学)による国際おにぎりフェスタなど、日本の食文化を海外に発信する活動を紹介。
また、縄文時代の遺跡写真からお米がいつどのように日本に伝来したか、伝統的な行事食とお米との関わり、田んぼでの稲作についてなど、フリップを使って紹介した後、精米工場に移動し、実際に大型精米機を見て、玄米が白米になる工程を学んでもらいました。
食べ比べでは、つや姫・長野コシヒカリ・佐渡コシヒカリの3種を用意、おいしい!とたくさん召し上がっていただき、6合のごはんがあっという間に無くなりました。
「ごはんは太る、勘違い」では、カロリー・糖質制限など、消費量が減少している一方で肥満人口が増加していることから、肥満の原因はごはんではなくカロリーの内訳であることや、糖質の働きや消費の研究結果から、炭水化物を摂取することで代謝が高まり、太りにくい身体になることをお話ししました。
生徒の皆さんは熱心に講義に聞き入っており、3時間以上も休憩もとらず学ばれていました。日本古来の優れた食文化、お米文化を海外に紹介してもらい、ごはん食を中心とした健康的な食生活で、元気な毎日を送ってもらいたいと思います。