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2021年12月24日

農産物検査規格検討会 2021

農産物検査規格検討会 2021

農林水産省が開催する農産物規格検査の見直しを検討する会議に委員として出席、今回の審議事項である「品種銘柄の設定」「新素材に対応した包装規格」「機械鑑定を前提とした規格」の3つについて、小売店の立場から意見を述べました。

品種銘柄の設定については、産地指定銘柄に指定されていない品種についても、米袋に品種名を表示することができるようになります。今までは産地品種銘柄設定されていない場合は、「その他」品種としており、消費者の方にもわかりづらい状態でした。今回の改正が進めば、生産者や地域で新しい品種を積極的に導入することができるようになります。

機械鑑定については、穀粒判別機の測定精度の向上で機器の活用が可能になったことから、現行の規格に加えて、機械鑑定を前提とした農産物検査規格が定められます。
こうしたデータ活用で農業者や現場の負担が軽減されることや、消費者への情報提供が進み、お米の品質・食味が適正に評価されることで、新しい価値を生み出せることができればと思っています。

2021年11月25日

南魚沼産コシヒカリ 食味コンテスト審査会

南魚沼産コシヒカリ 食味コンテスト審査会

JAみなみ魚沼青年部が主催する「南魚沼産コシヒカリ 食味コンテスト」の最終審査に審査員として出席しました。
一次審査では100品の中から、整粒値75%以上・食味スコア値の上位10品を選出、二次審査(味度値)との合計点上位5品を選出、最終審査で食味審査員が実際に食べ比べ、外観・香り・旨味・粘り・硬さの評価を行います。

審査会は南魚沼地域の若手生産者によって、今年から初めて開かれ、南魚沼産コシヒカリのトップブランドを守るために、生産者同士が切磋琢磨し栽培技術を高めることで、南魚沼地域全体のレベルアップを目的としています。
一次審査・二次審査、最終審査の合計点で最優秀賞が選ばれましたが、最終選考にノミネートされたお米は全てとてもおいしく、南魚沼産コシヒカリならではの、香り・ツヤ・粘り・歯ごたえ・旨味が見事に調和し、南魚沼の正統を受け継ぐ堂々とした味わいに、生産者の方々の情熱と、ブランドを守り抜く意気込みを感じました。

最近は「旨味が濃いもちもち食感」のお米が支持される傾向がありますが、濃い味のものは毎日食べると飽きやすく、長続きしません。これからも、「毎日食べられるおいしいお米」を追求してもらえればと思っています。

2021年11月18日

長野 「認定米」米官能審査会

長野 「認定米」米官能審査会

今年も長野県原産地呼称管理制度「認定米」食味審査に審査員として出席し、2次審査を通過した33品の審査を1日かけて行い、28品が認定されました。

この制度は、品質の高い農産物を提供しブランド化を目指す目的で長野県が2003年に制定、今年で18年目を迎えます。審査では、品種ごとに全国のトップクラスと評価されている産地のお米を基準米として相対評価をします。

長野県の稲作は、1等米の割合、及び10アール当たりの収量について長年全国トップクラスの記録を持つ良質米の産地で、令和3年産は、一等米比率98%と高い水準を記録する一方で、作況指数は95と減少しましたが、審査に出品されたお米はどれも大変おいしく、生産者の方々の栽培技術の高さを感じました。

食味や栽培方法の視点で審査された「認定米」は、消費者の方々がお米を選ぶ際の目安にしていただけると思います。

※「認定米」とは、長野県の農薬と化学肥料を厳しく制限して栽培されたお米の中から、一次審査、二次審査、米官能審査委員会による最終の食味審査を経て、合格したお米です。

2021年03月31日

握飯世界一決定戦 ONIGIRI 2021

握飯世界一決定戦 ONIGIRI 2021
南魚沼産コシヒカリの普及のためにお米マイスターが提案した企画が実現し、今回で3回目。今年も留学生が考案する国際色豊かな“ONIGIRI”が登場。魚沼の里ブランラボで行われた審査会で、出場5チームのプレゼンテーションとローカル審査員による試食・審査員賞の発表の後、インターネットによる一般投票の結果、優勝は「ベトナムチーム」に決定しました。
 
お米マイスターはリモート審査員として参加し、現地で試食することはできませんでしたが、審査会のプレゼンテーション動画、材料や作り方の資料をもとに、どんな味かを想像しながらの審査となりました。
 
今年は、日本人のプロの料理人が調理、留学生と一緒に取り組む姿は素晴らしいです。プレゼンテーションは、力強いエネルギーがみなぎっており、それぞれの国の特有の食文化が南魚沼産コシヒカリの「おにぎり」として、上手に融合されていました。
 
イランの家庭料理とおにぎりを合わせ、Ghormeh+Nigiri=”Gorume giri”と新しい名前を作ってもらったり、パキスタンのビリヤニのチキンは日本人にはとてもなじみのある味。ベトナムチームの「お米×スイーツ」の発想は、新たな日本食文化に取り入れていきたいアイディアです。
 
他にもフィリピンの国民食アドボをアレンジしたおにぎり、ラオスのハーブをユニークに組み合わせて調理したチキンのおにぎりは、各国で愛されている家庭の味を見事にアレンジしていました。
 
健康志向が高まっている諸外国へごはんの魅力の発信や日本の「ごはん・お米文化」に新しいアイディアが取り入れられ、次の世代にもつながっていければと思っています。
2020年11月19日

長野 「認定米」米官能審査会

長野 「認定米」米官能審査会

今年も長野県原産地呼称管理制度「認定米」食味審査に審査員として出席し、例年は前期・後期の2回に分けて審査を行いますが、今年は2次審査を通過した44品の審査を1日かけて行い、36品が認定されました。

この制度は、品質の高い農産物を提供しブランド化を目指す目的で長野県が2003年に制定、今年で17年目を迎えます。審査では、品種ごとに全国のトップクラスと評価されている産地のお米を基準米として相対評価をします。

長野県の稲作は、1等米の割合、及び10アール当たりの収量について長年全国トップクラスの記録を持つ良質米の産地で、今年は8月中旬以降も高温が続き、作況指数99とわずかに減少しましたが、審査に出品されたお米はどれも大変おいしく、生産者の方々の栽培技術の高さを感じました。

食味や栽培方法の視点で審査された「認定米」は、消費者の方々がお米を選ぶ際の目安にしていただけると思います。

※「認定米」とは、長野県の農薬と化学肥料を厳しく制限して栽培されたお米の中から、一次審査、二次審査、米官能審査委員会による最終の食味審査を経て、合格したお米です。

2019年12月23日

農産物検査規格検討会(第1回~第3回)

農産物検査規格検討会(第1回~第3回)

農林水産省が開催する農産物規格検査の見直しを検討する会議で、農林水産大臣より委員の委嘱を受け、小売店の立場から議論を行いました。

1月から3月に開いた「農産物検査規格・検査に関する懇談会」の中間論点整理を踏まえ、検査関係事務の効率化や来年度からの穀粒判別機導入に向けた手続きを進めている中、農産物流通全体の状況や現場からの声を踏まえながら見直しを検討し結論を出してきます。

中間論点整理で残された課題として、①着色粒の基準を緩和するかどうか、②着色粒の基準をどうするか、③異種穀粒の3区分を統合すべきか、④フレコンの規格の統一の4つについて議論します。

お米マイスターは、着色粒については、緩和と受け止められないよう今の基準を維持。胴割粒については機械では取り切れないため規格項目の検討を提案。
基準の緩和は、生産者側と流通・小売で意見が分かれましたが、生産者も流通・小売も消費者により良いものをお届けしたいという気持ちは一致しており、基準を緩和することで品質が不安定になり、結果、消費者から選ばれなくなってしまうことにならないよう伝えました。

消費者へ安全で安心したお米をお届けするために、生産者・流通にもより良い制度になることを期待しています。

2019年11月21日

長野 「認定米」米官能審査会

長野 「認定米」米官能審査会

今年も長野県原産地呼称管理制度「認定米」食味審査に審査員として出席しました。(後期審査のみ) 「認定米」とは、長野県の農薬と化学肥料を厳しく制限して栽培されたお米の中から、一次審査、二次審査、米官能審査委員会による最終の食味審査を経て、合格したお米です。
審査では、品種ごとに全国のトップクラスと評価されている産地のお米を基準米として、相対評価をしていきます。

今年の長野県は、台風19号による千曲川の堤防決壊を受け、りんご農家をはじめ農作物に大きな被害がありました。これを受け、「信州農業再生復興ボランティアプロジェクト」が発足、JA・行政・民間が一体となり、農場の再生・復旧に取り組む活動がスタートしています。

お米は、フェーン現象などの影響もありましたが、1等米比率が高く、品質の良い新米が実りました。
食味や栽培方法の視点で審査された「認定米」は、消費者の方々がお米を選ぶ際の目安にしていただけると思います。

【長野米】
美しい景観、きれいな水、澄みきった空気という信州の恵まれた自然環境の中で生産されるお米が「長野米」。内陸性で盆地が多い長野県は、夏の朝夕が涼しく、また昼と夜の温度差(日較差)が大きいため、光合成により、米のおいしさを決めるデンプンが効率よく蓄積されます。

2019年04月27日

握飯世界一決定戦 ~ “ONIGIRI” WORLD CHAMPIONSHIP 2019~

握飯世界一決定戦 ~ “ONIGIRI” WORLD CHAMPIONSHIP 2019~

昨年に引き続き、今年は「握飯世界一決定戦 “ONIGIRI ” WORLD CHAMPIONSHIP 2019」にグレードアップし、国際大学の留学生6チームと地元魚沼から日本代表として3チームの計9チームが参加、「国際色豊かなオニギリ」と「日本らしさ溢れるオニギリ」が日本一を競いました。

このイベントは南魚沼市との共催で、以前、お米マイスターが南魚沼市での講演で提案した企画が実現し、今回も審査員として参加。モンゴルチームのマトン(羊肉)を使ったもの、ミャンマーの民族料理ミャンマー餅から発想したものなど、自国の食文化をおにぎりにうまく調和させ、日本人が食べやすい味に工夫されていました。日本チームも郷土食をアレンジするなど、どれも美味しいおにぎりでした。

各チームが発表したおにぎりは来場者にも振舞われ、審査員投票と一般投票の結果、初代世界王者には、ハラールチキンとハーブでスパイシーなおにぎりを考案した「ラオスチーム」に、五ツ星お米マイスター賞には、「ネパールチーム」が決定しました。

このイベントを通じて、日本のソウルフード「おにぎり」が「ONIGIRI」として世界で親しまれる料理になり、新しい食文化を築いていければと思います。

2018年11月01日

長野 「認定米」米官能審査会

長野 「認定米」米官能審査会

今年も長野県原産地呼称管理制度「認定米」食味審査に審査員として出席しました。 「認定米」とは、長野県の農薬と化学肥料を厳しく制限して栽培されたお米の中から、一次審査、二次審査、米官能審査委員会による最終の食味審査を経て、合格したお米です。
審査では、それぞれの品種ごとに全国のトップクラスと評価されているお米を基準米として、相対評価をしていきます。
今年の長野は、台風など天候の影響があったものの、一反あたり10俵の収穫で全国1位を獲得、玄米検査時の品質を示す1等米の割合も、長年全国1位を記録し続けている、まさに全国屈指の良質米の産地です。

食味や栽培方法の視点で審査された「認定米」は、消費者の方々がお米を選ぶ際にとても役立つ制度です。全国の産地で実施していただき、お米のさらなる品質・食味の向上で、ごはん食の発展に繋げたいを思っています。

【長野米】
美しい景観、きれいな水、澄みきった空気という信州の恵まれた自然環境の中で生産されるお米が「長野米」。内陸性で盆地が多い長野県は、夏の朝夕が涼しく、また昼と夜の温度差(日較差)が大きいため、光合成により、米のおいしさを決めるデンプンが効率よく蓄積されます。

2018年05月24日

新潟米食味評価会 審査員

新潟米食味評価会 審査員

新潟県農業総合研究所で栽培された、多収穫米、早生、晩生を含む10品種についての食味評価会があり、食味評価員長として出席しました。

試食会では、香り、外観、味、粘り、硬さ、総合評価の6項目について、基準米と比較しながら採点し、それぞれの『お米と相性のよい料理(用途)』について検討、その後の評価会では、評価員全員で意見交換し特徴をまとめました。

お米の特徴と料理との相性は大切で、例えば、お茶碗で白いごはんをそのものを味わえる和食であったり、おにぎり、お弁当、定食、洋食(肉料理)寿司、炊き込みごはん、丼もの、カレー、中華など、お米の特徴と合わせるとさらにおいしい料理になります。

家庭用はもちろん、外食(飲食店)中食などの企業にも選びやすい資料になってもらえればと思っております。