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トキと共生する佐渡がGIAHS(ジアス)認定
2011年06月14日
2011年6月9日から12日に北京で開催された「GIAHS(ジアス)国際フォーラム」において、お米マイスターも応援している「トキと共生する佐渡の里山」と「能登の里山里海」が日本では初となる世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。
これまでは、アンデス農業やフィリピンの棚田、中国の水田養魚といったところが認定されていましたが、初めて日本の「佐渡」と「能登」が登録されました。
GIASHA(ジアス)世界農業遺産
文化的な景観などが認められるユネスコの「世界遺産」とは異なり、FAO(国連食糧農業機関)が世界的に重要な農業上の土地利用・景観・生物多様性等の保全とそ順応的にマネジメントしながら伝統的に継続している農業システムを評価・認定するものです。
佐渡市が朱鷺の野生復帰を契機に、朱鷺と人が共生し、生物多様性保全と地域経済が循環することを目的に発足した「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」は生物多様性保全と持続的な自然と共生する農業生産活動の面で評価をされました。
田んぼでは、「江の設置」、「冬みず田んぼ」、「魚道の設置」、「ビオトープの設定」などの生き物を育む農法を行っています。
認定の理由や評価点(佐渡)
- トキと暮らす郷づくり認証制度による生きものを育む農法を農業生産システムに加えた体制を作り、島全体で広げ、消費者との連携を果たしていること。
- 消費者との連携から生物多様性保全型農業と農業経済が連携し、持続的な環境と農業の保全に体制を作っていること(持続的がGIAHSにとって重要なポイント)
- 金の歴史が佐渡の風景や文化を育み、農業生産活動とつながり、島の景観、自然、生物多様性に大きな影響を与えるとともに、農村コミュニティにより保全してきたこと。
朱鷺がいるということだけでなく、自然を大切にするという人のまなざしが佐渡の生物多様性農業の実践につながっています。日本全国で「生き物を育む(共生)農業」に取り組めるようお米マイスターも応援していきます。
人と自然の共生を目指す新しい農業の姿です。
Re FOOD – Re LIFE – Re JAPAN