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「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」生育調査 佐渡へ
2015年08月23日
佐渡産「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」の生育状況の確認、お客様からの感想などを産地に届けに行ってきました。(8/23・24)
トキが棲む島、佐渡
平成20年9月に佐渡の大空にトキが放たれて以来、196羽のトキが放鳥されました。平成24年には36年ぶりに自然界でヒナが誕生し、順調に佐渡の豊かな自然に定着しつつあります。
トキは、田んぼで餌の多くを捕食するので、生産者などの持続的な協力が不可欠です。
田んぼは、お米を作る以外に多面的な機能をもっています。例えば、雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生きものを育み、また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれるなど大きな役割を果たしています。
出穂は8月6日(9月中旬頃 稲刈り予定)
冬の降雪量が少なく雪解けが早かったため、3月下旬頃から順調に田植え準備が行われました。
今年は、空梅雨となったことから中山間地域では水不足の心配もありましたが、7月にまとまった雨も降り水不足は解消されました。
籾の中はまだ白い液状
お米が実るのは、最初は白い液状で次に硬くなり、そして透明感のあるお米になります。
JA佐渡米憲章が作られ、同じ方向性で生産
3月の佐渡米生産者大会で取決めされました。多くの生産者が同じ方向性で取り組むことは日本の稲作にとっても重要なことと思います。
1等米比率を90%に「品質向上90」
新潟県、佐渡市、JA、生産者が協力して品質向上を実施しています。この連携が大切なことです。
一人ですべてやるのは難しく、寂しく、時間もかかってしまいます。専門的な知識(プロ)が集まり、同じ方向に向かって、連携(チームワーク)することが日本の強みだと思います。
お米の花を発見
田んぼの隅で見つけました。この稲以外は登熟中でもっと生長しています。
小倉千枚田
海抜350m~400m 傾斜が急で険しい棚田です。1650年頃の相川鉱山町の人口急増に伴い開発され、約300年間耕作され続けてきました。
しかし、生産者の高齢化などで耕作放棄が増え、今はオーナー制度とボランティアがこの田んぼを守っています。
棚田オーナー制度
急な斜面の田んぼを多くの方が守り、次の世代へ引き継いでいます。
野生下で生まれたトキを発見
6月5日に12回目の放鳥が行われ、19羽が新たに野生下に飛び立ち、累計で196羽が放鳥されています。野生下で生まれたヒナは、今年で14羽、累計で58羽になりました。
野生にいる朱鷺の総数は158羽(2羽は本州に)となっています。
野生復帰訓練
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでは、19羽のトキの野生復帰訓練が始まっています。3ヶ月かけて餌の撮り方、飛行訓練して9月下旬頃に放鳥の予定です。
収穫時期までこのままの天候が続き、おいしい新米が収穫できますように。