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新品種「つぶぞろい」 秋田(由利本荘市)へ
2015年02月19日
昨年、「あきたこまち」が昭和59年にデビューして30周年を迎えた秋田県。デビュー当時は量から質への転換期で、ネーミングと味の良さから驚異的なスピードで全国の流通ブランド米として成長してきました。
秋田米の新品種、「秋のきらめき」、「つぶぞろい」が平成27年産から本格デビュー、今回はお米マイスターが注目している「つぶぞろい」の栽培などを伺いに秋田(JA秋田しんせい)に伺いました。
鳥海山のふもとから。
山麓の雪解け水には、ミネラルがたっぷり。大自然の恵みと寒暖の差が激しい山間地の気候の場所です。
土づくり実証米(お米の命は根・茎・葉)
土づくりの大切さの説明を受ける。おいしいお米を作るには、「粒」の大きいお米をつくることが重要で、土づくりをして田んぼの栄養バランスを整えれば、健康で丈夫な稲が育つ。そこで土の足りない養分を補い、知力分析結果に基づいて適正にほどこすなど、JA、生産者が一体となった土づくりが進められてきてた。
資源循環型の農業を目指して(JA)
すぐにこの品種の作付を始めており、また土づくりをテーマに10年以上もかけて取り組んできている。
資源循環型農業づくりでは、温湯による種子消毒で農薬の使用回数や成分を抑え、完熟堆肥をペレット状にした堆肥で化学肥料も抑えている
ペレット堆肥施設
豚、牛ふんから完熟堆肥をペレット状の堆肥に加工、化学肥料を抑え、土づくりを積極的に取り組まれています。
管内の堆肥センターから完熟堆肥
27年産の準備がもうスタート(種籾)
ここまで大型でラインになっている温湯種子消毒の施設は初めて見ました。
≪温湯種子消毒とは≫
種籾をお湯に浸して消毒し、病害を予防する方法です。そうすると、いもち病、籾枯細菌病などに対し、化学農薬と同等の防除効果が期待でき、合わせて発芽抑制物質が除去されるので、発芽の揃いがよくなります。種子消毒剤の廃液におる環境への負荷も軽減し、農薬成分を減らすことで、取り組まれている産地も多くなりました。
ハンガーレール
60℃のお湯に10~15分浸して、冷却。
脱水処理
余分な水分を脱水機で取り除きます。
乾燥
除湿室で水分15%まで乾燥させます。
袋詰め
中央監視制御室(カントリーエレベーター)
サイロの上部
サイロの上から「ラッピング車両 ゆりてつ」
由利高原鉄道 漫画「ゆりてつ」キャラクターをデザインした車両を発見!
二十四節気「雨水(うすい)」
寒さが和らぎ、雪が雨に変わってくる頃。また、深く積もった雪が解けてくる頃と言われています。
生きものたちが雪の下から春の訪れを待っています。