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お米を食べる国は新型コロナの感染者が少ない(論文掲載)
2020年07月16日
主食として米を食べる国と小麦を食べる国で、新型コロナウイルスの感染者数にどのような関係性があるのか、渡邊昌東京農大客員教授らが論文を発表し、農林水産省HPに紹介されました。
「ごはんと魚を中心とした食事」=アジアンタイプ
100万人あたりの感染者数
出典:SCHOLARLY JOURNAL OF FOOD AND NUTRITION
著:東京農業大学渡邊昌客員教授、株式会社ライステック飯沼一元社長
お米を食べる文化はコロナの感染を抑制する可能性
世界5大陸の代表的な国(カナダ・アメリカ、イギリス・フランス、中国・日本、南アフリカ・トルコなど19ヶ国)について統計調査を行った結果、年間の米消費量が増加するに従って、コロナ感染者数・死亡者数ともに減少するという相関関係(それぞれ相関係数0.5916と0.4423の負の相関)があることが分かりました。
※図は人口100万人あたりの感染者数(縦軸)と1人当たりの米消費量kg/年(横軸)のグラフ。
理由について、お米と魚を中心にしたアジアの食文化は、腸内細菌がよく働き、免疫機能が高くなり、感染を抑制しているのではないかと考えられています。
一方で、平成28年の日本人の年間の米消費量は54.4kgで、1962(昭和37)年度の118.3kgをピークに年々減少傾向にあり、脂質の過剰摂取による栄養バランスの乱れや、欠食などが問題になっています。
この機会に和食の良さを見直し、ごはんを中心とした食生活を実践してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、農林水産省HP【やっぱりごはんでしょ -健康の情報-】