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ハーブを利用した米づくり(島根へ)
2014年04月03日
企業キャンペーンのお米を求めて、島根に行ってきました。
今回の場所は、広島からの方が近かったのですが、せっかく島根に来たのだから、出雲空港から車で2時間かけ伺いました。
出雲縁結び空港(島根県)
全景
島根県のほぼ中央、広島との県境に位置し、周囲が800mの山々に囲まれた、標高200~400mの盆地。
ハーブ米
ハーブ米と聞くと、ハーブの香りがするように勘違いしてしまいそうですよね。
ここでは、稲刈り後にハーブの一種であるクローバーを育て、田植え前に田んぼの中にすき込んでいます。
そうすると、大気中にある窒素を根粒菌に付着する特性もあって、化学肥料を減らした環境にやさしいお米にこだわっています。慣行栽培と比べと化学肥料は9.9割節減することができるそうです。
レットクローバー
れんげなどいろいと試した結果、この地域ではレットクローバーにたどり着いたようです。
開花(4月下旬)
4月3日に伺ったので、咲いてませんでしたが4月下旬頃には小さな花を咲かせます。
ハーブのすき込み(4月下旬)
4月下旬にすき込みをして、5月に田植え、9月から収穫そして、稲刈り後にはまたハーブの種をまきます。
根粒菌
写真の中央にある、根に付いている白い粒が根粒です。これが肥料となります。
田んぼに映り込む空と山と桜(田植え準備)
水の張った田んぼ美しいです!桜は至る所で開花していました。
右側の田んぼは、ハーブが育っています。
志都の岩屋(名勝 天然記念物)
縄文時代!から信仰の対象となり崇拝されてきました。万葉集にも詠われています。
薬清水(湧水)
巨大石の脇から清らかな水が湧き出ています。この水が田畑を潤しています。
中国山脈から湧き出る川には、天然記念物のオオサンショウウオが生息する水のきれいな自然環境に恵まれた場所です。
出雲大社(拝殿)
産地から空港へ行く途中、石見銀山などいろんなところに行きたかったですが、時間がなく、せめて30分だけでも出雲大社に立ち寄ることができました。
大国主大神が祀られている出雲大社。ここでの正しい参拝は、「二礼四拍手一礼」。いいご縁が授かりますように。
大しめ縄
長さ:13.5メートル 最大周囲:9m 重さ:4.4トン
この地域の稲の天日乾燥の呼び名は、「ハデ干し」。乾燥方法の呼び名は、地域によって様々です。また、新しい呼び名をまた覚えました。
因幡の白兎(大国主神)
古事記に記されている「いなばのしろうさぎ」神話。大国主命が毛皮をはがされたウサギの話を聞いていくところから話が始まっていきます。
十九社 (八百萬神のお宿)
旧暦10月「神無月」は、八百万の神が出雲に出かける月で、神を迎える出雲は、この月を「神在月」と呼んでいます。
集まった神々は、ありとあらゆることについて話し合われ、その会議では人に関わる「ご縁」についても話し合われていたようです。だから島根はご縁の国なのですね。
ここは、神様の宿泊施設、いまで言う、神様が泊まるホテルなんですね。
神様におもてなしされた食べ物が「ぜんざい」。「神在月(かみありづき)」が訛って → じんざい → ぜんざいになって京都に伝わったと言われています。
出雲大社御(本殿)
日本最古の神社建築様式。高さ24m、古くは倍の48mあったと言われています。
さざれ石の由来
学名は石化質角礫岩(かくれきがん)で長い年月の間に溶解した石灰石が多くの小石を集結して次第に大きく成長したもの。初めて知りました。
この後に、出雲大社の隣の古代出雲歴史博物館(平安時代の出雲大社本殿1/10模型)にも行ってみたかったのですが、飛行機の時間に間に合わず、残念ながら行けませんでした・・・
まだまだ見たい知りたい島根(出雲)
古い歴史や文化など観るところが多く、今度は、2日間くらいかけて、ゆっくりと島根の魅力を感じたいと思います。
黄泉比良坂(黄色泉の国への入り口)
古事記に、亡き妻を恋しく思ったイザナキノミコトが黄泉国に向かったが、変わり果てた妻の津潟に驚き、現世に逃げ帰ってこの坂を大きな石で塞いだといわれる場所
須佐神社
ヤマタノオロチを退治した、スサノオノミコトを祀っている神社。
稲佐の浜
国譲り、国引き神話の舞台となった浜。神在月は八百万の神を迎える浜でもある。
三瓶小豆原埋没林
出雲神話の舞台の三瓶山。縄文の巨木がそのまま地底にそびえ立っている。翁物は高さ12m、根回りが10mを超える幹が直立している。
石見銀山(世界遺産)
約400年にわたって採掘された日本を代表する鉱山遺跡。龍源寺間歩(まぶ)は、 昭和18年まで稼働していた全長600mの坑道。157mが観光用坑道としえ整備され、壁面はノミの跡がそのまま残っている
この他にも、松江城、宍道湖、温泉にも行ってみたいです。
日本全国米どころ
今までは、山陰(中国地方)のお米は扱ったことはなかったのですが、実際に現地へ行き、地形、文化、栽培などの取組みを伺うと、今までの認識が大きく変わります。
稲作は日本のいたるところで栽培され、まだまだ、行ったことがない産地が多く、今後も可能な限り、産地へ行き、まだ知られていない美味しくて、環境にも配慮し、一生懸命取り組んでいる産地を探し、皆さまにご案内できるようにしたいと思っております。