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世界遺産「五箇山」花キラリ 富山県へ
2015年09月06日
今年3月14日開業された、北陸新幹線で金沢まで行き、車で南砺市五箇山の田んぼに向かいました。北陸新幹線開通前は、大宮から越後湯沢経由「ほくほく線」で4時間30分、今は、2時間で金沢まで行くこができるようになりました。
相倉合掌集落(五箇山)
富山県の南西部に位置し、標高300~550mの山間地域。日本でも有数の豪雪地帯で12月から3月までは雪に閉ざされ厳しい環境です。
1995年にはユネスコの世界文化遺産として登録され、四季折々の自然が豊かな場所です。
カントリーエレベーター
今は、酒米(五百万石・雄山錦)
9月中旬頃から「花キラリ」が収穫を迎え、籾の状態でカントリーに持ち込まれ、ここで乾燥、籾摺り、選別処理など、調整されます。
先に酒米が収穫され、調整されていました。
火力ではなく、除湿乾燥
籾を一気に乾燥させるのではなく、除湿でじっくりと時間をかけて乾燥させていきます。
急斜面の棚田
雨の中、車がスリップしてしまうほどの急斜面を上ってきました。ここに通い農作業をするのは大変なことです。
こんな大変な場所でも畔がきれい!
この急な場所で雑草を何度も刈にきているそうです。生産者、地域の真面目さや「美味しくお米を食べてもらいたい」その想いが伝わります。
生育状況(出穂8月5日頃)
田植え:5月16日~30日 出穂:8月5日頃 このままで行けば、9月中旬頃の収穫ではないでしょうか。
日本の原風景が残る集落(20棟の合掌造りが現存)
江戸から大正時代にかけて建てられた合掌造りのの建物が現存し、今も人が暮らす場所でもあります。(古い物は400年前)
掌を合わせたような大きな茅葺き屋根は、冬に大量に降り積もる雪が滑り落ちやすいよう、約60度の急こう配の切妻づくり。
屋根の葺き替えや田植えなど人手が必要な作業は、「結」の制度のもと助け合い、住民が総出で行います。
集落内の「茶店 まつや」
あったかいお蕎麦を頂きました。そこに飾っていた昭和16年相倉集落の写真
昔の農具(相倉民族館)
牛や馬を使って作業をしていた農機具
中切りする「まんがん」、雑草をとる「らち」、田をおこす「すき」、荷物をのせた「牛のくら」
次の世代へ
五箇山は世界遺産の合掌集落をはじめ、自然と調和した暮らしが今も保存されている地域です。
その中で、「農業」の維持はかかせません。今に至るまで大切に守り、受け継がれてい「日本の原風景」を次の世代へ繋げていくには、地域、住民はもちろん、食べ支える消費者も一帯となっていくことが大切ではないでしょうか。