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銀河のしずく(岩手県)
2020年11月17日
「銀河のしずく」のお話を伺うため岩手県を訪れ、岩手県農業研究センターでのご説明や農業科学博物館も見学いたしました。
岩手県農業研究センター
農業や畜産に関する研究を行っている岩手県の公設機関で、普段は入ることができない施設ですが、特別に見学させていただきました。
世代促進の温室
通常、岩手県の気候では1年に1回しか栽培できませんが、温度や日照時間を制御することで1年に2回稲の種子を収穫し、早く世代を進めることができる温室。短期間でおいしいお米を作ることができる方法です。
作物交配施設
稲の品種改良では、人工的に父親となる品種の花粉を、母親となる品種のめしべにかけて種を実らせ、これを繰り返し子孫を増やしながら、十数年かけて新品種が誕生します。
人工交配では母親となる稲穂を湯につけて、おしべの花粉を死滅させます。眼科用のはさみを使い、母親のおしべを切り取ってから、父親となる稲穂の花粉をふりかけます。その後、他の花粉が入らないよう、袋をかぶせておくそうです。
耐冷の稲を選抜
田んぼに24時間冷たい井戸水を流し続け、たくさんの候補の中から寒さに強い品種を選抜します。万が一のために無停電電源装置が使われています。
JAのカントリーエレベーター
岩手県産銀河のしずく
岩手県農業研究センターで、耐冷性や耐病性に強い「奥羽400号」とコシヒカリと同等の食味を持つ「北陸208号」を交配して誕生した岩手県オリジナル水稲品種。炊き上がりの白さ、粘りと硬さのバランスの良さ、かむほどに広がる甘さが特徴です。